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2010年2月 1日 (月)

萬葉集 春過ぎて・・・

春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山
                       持統天皇

以下は私のこの歌に対する解釈

どこで歌われたか
 持統天皇が国見をするために天の香具山の頂上に立って、高天原廣野(藤原宮)を見渡して歌ったもの。
季節はいつか
 初夏、若草の頃。花が咲いてしまっては、布をその上に広げ乾したとき、花粉で布を汚してしまうので、開花前の5〜6月か?
どんな情景を詠んだのか
 飛鳥川の周りの布干し場である草原で、大麻または梶布を反物のまま幾条も草の上に並べ乾し、白く漂白させている情景。草から発散される二酸化炭素で漂白した。これは、夏一番に行う作業であったと思う。

つまり、この歌は元祖奈良晒しを詠んだものであったと思うのである。
香具山から見渡せる大和三山に囲まれた広大な平地。そこを流れる飛鳥川。川の周りは廣い草原が広がっている。その上に長々と幾条にも敷き並べられた布。輝く川の水、緑の草原と白い布の色の対比が美しい視覚的な歌である。そしてこの風景は、夏にしか見ることが出来なかったことが歌から分かるのである。

 香具山の頂上から私も国見をしてみたが、今は木立が邪魔して見渡せなくなっている。当時は國中は当然のこと、遠く二上山や生駒山のあたりまで見渡せる眺望が確保されていたであろう。
 

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